ポテトチップスの生産中止は衝撃的〜なぜじゃがいもが取れなくなったのか〜
中学受験の社会科では、農業の単元で各農産物の生産統計を頭に入れることになります。
じゃがいもは北海道が飛び抜けて一位です。
1.じゃがいもは冷涼な気候を好む
そもそもじゃがいもというのは、南アメリカ大陸原産であり、アンデス山脈の辺りで作られていたものです。
なので、冷涼な気候を好みます。
その後、スペインがアンデス地方を征服した際にヨーロッパに持ち帰り、やがて日本にも長崎から伝わるという過程で流入しました。
日本で冷涼な気候かつ広大な土地があるのは北海道ですよね。
なので、北海道での栽培が盛んになりました。
ちなみに、じゃがいもの生産統計2位は長崎県です。
といっても、割合でいうとほんの少ししかありませんが、やはり日本に初めて伝わった土地ということで、栽培されているのでしょう。
2.そんなじゃがいもが不作
じゃがいもは厳しい環境でも育つため、世界中の人々を飢饉から救ってきた食べ物です。
といっても、かつてアイルランドではじゃがいも飢饉という、じゃがいもが不作になるという出来事があり、たくさんの人が飢え、一部の人はアメリカ大陸に移民するきっかけにもなった出来事です。
さて、そんなじゃがいもが日本でも不作になったようで、ポテトチップスが作れないなどのニュースがありました。
なぜ、そんなことが起きたのか。
私のブログをよく見て下さっているbosatoさんのこの記事がとても参考になりましたので、リンクを貼っておきます。
3.2016年の台風
2016年に関しては、珍しく東北の方まで台風が上陸していたので話題になりました。
ただ、北海道で農地が壊滅的な被害を受けていたことは恥ずかしながら知りませんでした。
いくらじゃがいもが厳しい環境でも育つとはいえ、農地が浸水してしまったのではどうしようもないですね。
そして、その影響がポテトチップスにまで及ぶというのは、台風の時には想像もしていませんでした。
bosatoさんが書かれているように、東京の方では台風のニュースをそんなに見た覚えがありません。
メディアが勝手に行う情報の取捨選択を改めて感じさせられました。
4.じゃがいもの歴史について知りたい人には
この本がオススメです。
私が大学生の時に、教職のゼミで紹介し先生にもオススメした本です。
ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書)
- 作者: 伊藤章治
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