人間関係に悩む人へ〜『愛されたいなら日本史に聞こう』が処方箋になるかも〜
人間関係の悩みからどうしてもやる気が出ない、生きる活力が湧かない、といったことはそれなりにあると思います。
そんな時、読書をするのも一つの解決策ですよね。
最近私が読んだ本の中で、『愛されたいなら日本史に聞こう』という本がその悩みを解決してくれるものだったので紹介します。
1.構成
それぞれの偉人とその偉人のエピソードから学べる教訓、そして、作者の白駒妃登美さんの経験談などが書かれています。
ただ単に偉人のエピソードを書くだけなら調べれば誰でもできますが、作者の経験談も交えて教訓が書かれているのが良いですね。
2.作者について
作者の白駒さんは、歴史がとても好きな人のようです。
数年前に癌を患い余命宣告を受けた程だったのですが、奇跡的に復活を果たしました。
普通余命宣告なんて受けるとなかなか立ち直れないものですが、正岡子規の病床のエピソードから、「生有る限り全力で生きる」という教訓を思い出し、そうして日々大切に生きていたら癌が消えたというのです。
また、現在は結婚に関するコンサルタントのような活動もしているようで、本の題名にもある通り、「愛されること」に関するプロの方です。
ですので、この本の各所で「どうすれば人から愛されるようになるのか」ということが書かれています。
3.愛されるためには
愛されるためには、まず自分が相手を思いやること。
自分から動くことが大切なようです。
情けは人のためならずという言葉もあるように、自分がした親切なことは巡り巡って自分に返ってくるのです。
これは分かっていてもなかなかそんな長期的な視野には立てないし目先のことばかり考えてしまいがちなのですが、今一度この大切さを実感しました。
もちろん、白駒さんのとあるレストランでのエピソードや夫婦仲が改善した例などで、自分から動く大切さが証明されています。
4.元始女性は太陽であった
平塚雷鳥の有名な言葉ですよね。
女性は太陽のように周りを輝かせる存在であると。
これもこの本に書かれてあったことですが、確かに偉人の陰には支えてくれる奥さんや女性がいました。
男性はおだててなんぼということで、おだてて女性から認められるという経験が男を立派にするのだということは確かに一理ありますね。
結婚のコンサルタントとしてたくさんの人の相談に乗ってきた人の意見ですし、歴史的にもそういうことが多々あるので説得力がありますね。
5.まとめ
名言本や偉人のエピソード集は多々あれど、「愛されるためには」という点にテーマを絞った切り口は斬新で、興味深く読むことができました。
また、作者の実際の仕事での経験や、結婚や夫婦仲に関するプロとしての意見も、とても面白く読める本でした。
夫婦間だけではなく、広く一般的に人間関係についても示唆に富んだ内容が書かれていますので、現在そういったことで悩んでいる人はぜひ一読してみることをオススメします。
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