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『正解するカド』の評価が高い!と思ったら、、、〜第9話を境に賛否両論〜

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2017年4月から始まったアニメに『正解するカド』というものがあります。

 

私はN予備校の日本史の松本先生がどハマりしていると言っていたのを聞いて見始めました。

 

幸い、アマゾンプライムで見ることができました。

 

当初はアマゾンの評価欄でも星5つが多く、骨太のSFとして期待されていました。

 

が、途中からまさかの低評価連発に驚きました。

 

今回はそのことについて書いていきます。

 

1.ストーリー

 

敏腕交渉官が主人公です。

 

前日譚となる第0話では、土地の立ち退き交渉に際して政府と民間企業のどちらもがwin-winになるように交渉し、見事成功させています。

 

そして、飛行機に乗っていると急に巨大な立方体が羽田空港に出現し、飛行機を内部に取り込んでしまうのです。

 

ここらへんからSFとなっていきます。

 

立方体の中では主人公はヤハクィザシュニナと名乗る青年と出会います。

 

主人公はヤハクィザシュニナと交渉し問題の解決を図ります。

 

以下、若干のネタバレありです。

 

2.スローペースだが中盤はかなり面白い

 

物語が進むのがスローペースですが、序盤はヤハクィザシュニナが一体何者なのか、という疑問に惹きつけられます。

 

そして、中盤、ヤハクィザシュニナが人類をより豊かにするために、無限に電力を作り出せるワムを無償提供したいと言い出します。

 

この辺から、「おっ、ちょっと哲学的な話になってきたぞ」と考えさせられます。

 

国連安全保障理事会からは「日本がワムを独占しているのはけしからん!今すぐ国連の共同管理にすべきだ!」と圧力をかけられます。

 

確かに、勢力均衡の観点から考えると、一国だけがワムを独占するのは危険でしょう。

 

けれど、国連に提出してしまえば核兵器と同じで拡散が防止されてしまいます。

 

それはヤハクィザシュニナの望みとは異なります。

 

彼は全人類にワムが行き届くように願っているのですから。

 

この難局を主人公は無事に収めます。

 

この辺りが夢中でどんどんと次の話を見ていきました。

 

さらに、とことん良い奴のヤハクィザシュニナですが、果たして彼を信用して大丈夫なのかという疑問もあります。

 

物語がどう収束していくのか、かなり気になりますよね。

 

3.第9話が境

 

第9話でヤハクィザシュニナの真の目的が明らかになります。

 

そして、ストーリーはバトル&ラブの超展開になります。

 

「えっ、、、!?」という感じです。

 

「あれっ、これそんな話だったっけ?」という肩透かしをくらった感じですね。

 

違和感を覚えた人はたくさんいたようで、アマゾンのレビューも9話を境に低評価が増えたいました。

 

まあそれでも面白いという意見もありましたが。

 

前半と後半でこんなにも評価が分かれることがあるんだなあと驚きました。

 

4.まとめ

 

途中までは惹きつけられます。

 

けれど、交渉官というわりに、あまり頭脳戦は見られません。

 

大人のアニメという雰囲気はありましたので、もっと頭脳戦が描かれていれば、そして後半の超展開がなければ名作と呼ばれたのではないかと思います。

 

恐らくですが、アニメを定期的に見ている人は目が肥えているので、異色のアニメだっただけに期待が大きかったのでしょう。

 

私は9話を境に驚きましたけれど、普通に楽しむことはできました。

 

 

 

正解するカド(1) (モーニング KC)

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