小説『下鴨アンティーク-アリスと紫式部-』はオシャレで文化的な小説
駅の本屋に並んでいて偶然見かけた『下鴨アンティーク』シリーズ、表紙があまりにも美しくて思わず買ってしまいましたが、正解でした。
舞台は京都、下鴨神社のあたりです。
行ったことがある人は分かると思いますが、鴨川が流れるとても素敵な所です。
そんな素敵な舞台で繰り広げられる、着物の柄を巡る物語です。
1.登場人物
主な登場人物は3人。
主人公の鹿乃は高校生。
兄の良鷹(古美術商)と、兄の友達で幼い頃から鹿乃の家に居候している彗(大学の准教授)の3人で暮らしている。
2.始まり
物語は、死んだおばあちゃんが管理していた着物を保管している蔵を開けたことから始まる。
蔵の着物はいわくつきのものばかりで、それぞれの着物にそれぞれのストーリーがあるのだ。
そして、着物の柄が消えたりするなど不思議なことが起き、主人公の鹿乃が彗の知識に助けられながら、不思議な現象を解決に導いていくという展開です。
3.文化的な感じ
この物語はとても文化的な匂いがします。
着物の謎を解決するのに、様々な古典の知識が用いられるからです。
また、舞台が京都というのも文化的な雰囲気を醸し出しています。
そして、登場人物が少ないながらも魅力的なのも良いですね。
4.表紙が美しすぎる
そして、私が数ある本の中からこの本に手を伸ばすきっかけとなったのは、表紙が美しすぎたからです。
こんな美しい表紙だと買わずにいられないと思いました。
結果、表紙買いして成功でした。
本棚に表紙側を向けて置いておきたくなるような本です。
最高です。
5.シリーズは6巻
今の所6巻まで出ています。
登場人物にもまだまだ謎はありそうなので、今後そこらへんも明らかになっていくのでしょう。
「こんな本があるのを知らなかった」という人は読んでみることをお勧めします。