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松本人志発案、ドキュメンタルという壮大な実験

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アマゾンプレミアム会員になると見ることができるのが、松本人志発案のドキュメンタルという番組です。

 

これがとても面白かったので、アマゾンプレミアム会員でまだ見ていない人はぜひチェックしてみることをオススメします。

 

1.ドキュメンタルとは

 

お笑い芸人たち10人が、それぞれ100万円を持ち寄って、賞金1000万円をかけて笑わせ合いをします。

 

笑ってしまったらその時点でアウトです。

 

制限時間は6時間、緊張感満載の密室バトルです。

 

それぞれの芸人がいろんな小道具を持ち寄り、誰かを笑わそうと必死になります。

 

2.どういう感情で見れば良いの

 

バラエティーなので、笑うために見ている訳ですが、芸人たちの緊張感がこちらにまで伝わってくるので、自分も参加している感じになり、笑いたい一方で笑えないという不思議な感情になりました。

 

これはなかなか他の番組では味わえない感情です。

 

3.松本人志の発想力がすごい

 

こんな番組をよく思いついたなという感じです。

 

「笑ってはいけない」や「すべらない話」「イッポングランプリ」など、今までも画期的な番組がたくさん生まれていますが、このドキュメンタルもまた新たなコンテンツになりそうです。

 

これだけ大御所になっても、まだ「面白いこと」にこだわり、批判を恐れず挑戦する姿勢に脱帽です。

 

4.改善点

 

ドキュメンタルはシーズン2の作成が決定しているみたいなので、私が思う改善してほしい点を書いておきます。

 

一つ目は、先輩、後輩の力関係をなしにしてほしいということです。

 

特に吉本のように、先輩、後輩の序列が厳しい事務所では、若手はベテランに対してグイグイいきにくいですから、本来の面白さが削がれてしまう可能性があります。

 

また、ベテランが面白くもないのに偉そうにしているのも気に入らないです。

 

二つ目は、下ネタに走りすぎな所です。

 

下ネタでも言い回しによって、「おおーさすが芸人だな」と思わせてくれれば良いですが、ひねりのない小学生男子でも思い付くような下ネタをプロの芸人がやっているのは正直低レベルな争いでした。

 

三つ目は、笑わせてもメリットがないことです。

 

極端な話、ずっと舌を噛んで黙っておけば勝てる可能性があります。

 

これだと、一番面白い奴を決めるのではなく、ただ単に一番笑わない奴を決めているだけですから。

 

積極的に笑いをとりにいったらその分メリットがあるようにしてほしいですね。

 

四つ目は、何でもありを謳うならば、本当になんでもありにしてほしいということです。

 

結局、誰かが何かをやり始めたらそれを見ないといけない訳です。

 

そういう暗黙のルールはなしで、本当に自由な中でのバトル、不意に起こるハプニングの面白さ、いかに戦略的に笑わせていくか、そういう所を見てみたいです。

 

5.シーズン2が楽しみ

 

どんなコンテンツも回を得るごとに面白くなりますので、ドキュメンタルも今後様々なテコ入れが為されることでしょう。

 

そして、より面白くなることを期待しています。