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池上彰『知らないと恥をかく世界の大問題8』の感想

7月20日についに発売になりました池上彰さんの『知らないと恥をかく世界の大問題8』、この日をどれだけ心待ちにしたことか。

 

前作の発売日から約1年2ヶ月経っていました。

 

2016年は大転換の年と呼ばれるように、それだけ書くべきことがたくさんあったのでしょう。

 

新書にしてはかなりの分厚さとなっています。

 

今回はようやく発売となった『知らないと恥をかく世界の大問題8』についての感想を書いていきます。

 

1.激動の2016年を振り返ろう

 

2016年は、イギリスのEU離脱、アメリカでのトランプ大統領当選、韓国の大統領罷免など、世界的に大きな出来事がたくさんありました。

 

そんな2016年をこの本一冊で振り返れます。

 

さらには、2017年になってから半年分の出来事も学べます。

 

例えば、トランプ大統領になった時は大きなニュースになりましたが、実際にどういう政策を行っているのかについてはあまり知らないと思います。

 

6月に表明されたパリ協定の離脱。

 

これは大きな問題です。

 

せっかく先進国、途上国みんな一丸となって地球温暖化対策、環境問題に取り組もうという話になっていたのに、環境問題に責任のあるアメリカが離脱するんですから。

 

実際にトランプ大統領が何を考えているのかまで、池上彰さんが様々な観点から考えて執筆しています。

 

アメリカの章だけでも十分に読み応えがありました。

 

2.中東問題について

 

相変わらず紙面を賑わすイスラム国及び中東情勢。

 

学ぼうと思えば高校の教科書でも開けば学べますが、それは骨が折れる。

 

どこまで遡れば良いのか。

 

池上彰さんは1980年代のアフガニスタン紛争から考えると分かりやすいと書いてあり、解説してくれています。

 

私もけっこう世界情勢についてはいろんな本を読み学んできましたが、確かにアフガニスタン紛争から考えると分かりやすいなと思いました。

 

21世紀はテロの世紀と呼ぶことができますが、そのテロが大きく取り上げられたのが2001年の9.11でした。

 

そして、その9.11の首謀者、オサマ•ビンラディンの人生をひもとくとアフガニスタン紛争に遡ることになるのです。

 

この本を読めば一気に理解することができますので、ぜひ読んでみることをオススメします。 

 

 

 池上彰さんの著書について

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