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日本地理をゆるーく学ぶためにオススメの本〜『47都道府県 女ひとりでいってみよう』〜

日本地理を学べる本や媒体について今までも紹介してきましたが、今回は『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』という本についてです。

 

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日本地理をザッと学びたい人にオススメの本、『読むだけですっきりわかる日本地理』 - 1億2700万人のうちの誰かのために

 

今まではガッツリ学べるものを紹介してきましたが、この本ではゆるーく学ぶことができます。

 

エッセイの形式なのでとても読みやすいですよ。

 

1.内容

 

作者の益田ミリさんが1ヶ月に1回どこかの都道府県に旅行した時のことをまとめたものです。

 

一般的に紀行文系の本は歴史や地理に造詣が深い人が旅をしてその感慨を綴るというイメージ(司馬遼太郎の『街道をゆく』のイメージ』)が強いと思われますが、この本はそういう感じではありません。

 

作者の益田ミリさんがガイドブック等を見て気になった所にふらーっと行ってみたという感じです。

 

なので、ガッツリ薀蓄が書かれているわけではないですが、気軽に読んで笑ってその土地にことを学べます。

 

また、益田さんがイラストレーターをしているということで、各都道府県についてのエッセイの後に4コマ漫画があります。

 

これが小ネタとしてけっこう効いています。

 

2.旅に行ってその土地のものをという固定観念を覆す

 

我々が旅行に行くとどうしても「その土地の人と会話して、その土地の物を食べて、、、」と欲張りがちですよね。

 

でもそこばっかり意識すると旅というのがとても息苦しいものになってしまいます。

 

インスタに上げるために、ブログに書くために旅をするのでは、手段と目的が逆になってしまいますよね。

 

この本を読めば、そういう固定観念から少しは解放されるかもしれません。

 

作者の益田さんも最初は「その土地の物を食べて、、、 」と思っていたようですが、途中からそこは切り捨てて、「食べたい物を食べる」という考え方に切り替えたようです。

 

テレビで旅番組を見たりとか紀行文を読んでいると、「自分もこんな旅をしないといけないのではないか」と思いがちですが、そうじゃないんですよね。

 

自分なりに納得して旅を楽しめていればそれで良いんです。

 

3.旅行費用が書かれている

 

都道府県ごとにかかった旅行費用が書かれています。

 

益田さんが旅をしていたのがもう10年も前のようなのでいろいろと交通事情等は変わっていることもあるでしょうが、だいたいの参考になります。

 

というより、当時よりは北陸新幹線の開通やLCCの就航などでより便利に安く旅行には行けるはずです。

 

この本を読んで気になった所からでも旅行に行ってみると良いですね。

 

 

47都道府県女ひとりで行ってみよう (幻冬舎文庫)

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