戦国武将についての知識を得るための本、『超訳 戦国武将図鑑』
戦国時代といえば超人気の時代ですが、学校の授業等ではほとんど扱われないですよね。
授業で行うのは、信長→秀吉→家康の流れのみです。
他にも面白いエピソードがたくさんあるのに、、、と歴史好きからしたらもどかしいです。
ぜひ、戦国時代について詳しく知らない人に知って欲しい、そのための教材として、サクッと戦国武将60人について学べるのが『超訳 戦国武将図鑑』です。
今回はこの本について書いていきます。
1.戦国武将60人の紹介
この本に登場する戦国武将は60人です。
これでだいたい有名な戦国武将は網羅されています。
また地域にも偏りがなく、各方面から武将がセレクトされています。
一武将につき、だいたいの生い立ちや印象的なエピソード、そして死際が紹介してあります。
顔は載っていないですが、所々にイラストがあるのも良いですね。
正直、戦国武将の顔といっても写真のない時代ですし、本当に本人かどうか分からないものもありますので、あまり載せる意味はないですよね。
この本の魅力はとにかく記述が分かりやすいことです。
作者は予備校講師もやっている人のようですから、分かりやすさには定評があります。
私はこの作者の別の本も読んだことがありますが、どれも分かりやすい記述でした。
2.武将から生きる知恵を学ぶ
各武将ごとに最後に悩み事相談のコーナーがあります。
これはいろんな悩みについて武将が答えてくれるという形式です。
まあこれは作者が想像して書いていることですが、ちょうど自分と同じような悩みの所をどのように答えているのかなという視点で読みました。
読み返せばそれだけ味の出てくる部分だとは思いますが、私がこの本を買った目的が戦国武将について知りたかったからなので、正直読み飛ばした部分もあります。
3.やっぱり戦国時代は面白い
歴史好きは戦国時代から入った人が多いのではないでしょうか。
やっぱり、面白いですよ。
滅んでしまった自分の主である尼子家を再興させるために尽力した山中幸盛(やまなかゆきもり)や、潔く自刃をし部下や主君の毛利家を救った清水宗治(しみずむねはる)など生き様がかっこいい人もたくさんいます。
こういう昔の人のかっこいい生き様を見ると勇気をもらえます。
生きるか死ぬかの世界で名を残した60人の生き様を、俯瞰してサクッと学べる、とても素敵な本でした。