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主に書評とユーチューバーの紹介をしていますが、その他いろいろ書いています

戦国武将についての知識を得るための本、『超訳 戦国武将図鑑』

戦国時代といえば超人気の時代ですが、学校の授業等ではほとんど扱われないですよね。

 

授業で行うのは、信長→秀吉→家康の流れのみです。

 

他にも面白いエピソードがたくさんあるのに、、、と歴史好きからしたらもどかしいです。

 

ぜひ、戦国時代について詳しく知らない人に知って欲しい、そのための教材として、サクッと戦国武将60人について学べるのが『超訳 戦国武将図鑑』です。

 

今回はこの本について書いていきます。

 

 

1.戦国武将60人の紹介

 

この本に登場する戦国武将は60人です。

 

これでだいたい有名な戦国武将は網羅されています。

 

また地域にも偏りがなく、各方面から武将がセレクトされています。

 

一武将につき、だいたいの生い立ちや印象的なエピソード、そして死際が紹介してあります。

 

顔は載っていないですが、所々にイラストがあるのも良いですね。

 

正直、戦国武将の顔といっても写真のない時代ですし、本当に本人かどうか分からないものもありますので、あまり載せる意味はないですよね。

 

この本の魅力はとにかく記述が分かりやすいことです。

 

作者は予備校講師もやっている人のようですから、分かりやすさには定評があります。

 

私はこの作者の別の本も読んだことがありますが、どれも分かりやすい記述でした。

 

2.武将から生きる知恵を学ぶ

 

各武将ごとに最後に悩み事相談のコーナーがあります。

 

これはいろんな悩みについて武将が答えてくれるという形式です。

 

まあこれは作者が想像して書いていることですが、ちょうど自分と同じような悩みの所をどのように答えているのかなという視点で読みました。

 

読み返せばそれだけ味の出てくる部分だとは思いますが、私がこの本を買った目的が戦国武将について知りたかったからなので、正直読み飛ばした部分もあります。

 

3.やっぱり戦国時代は面白い

 

歴史好きは戦国時代から入った人が多いのではないでしょうか。

 

やっぱり、面白いですよ。

 

滅んでしまった自分の主である尼子家を再興させるために尽力した山中幸盛(やまなかゆきもり)や、潔く自刃をし部下や主君の毛利家を救った清水宗治(しみずむねはる)など生き様がかっこいい人もたくさんいます。

 

こういう昔の人のかっこいい生き様を見ると勇気をもらえます。

 

生きるか死ぬかの世界で名を残した60人の生き様を、俯瞰してサクッと学べる、とても素敵な本でした。

 

超訳 戦国武将図鑑

超訳 戦国武将図鑑

 

 

 

『日本一やさしい天皇の講座』で天皇について深く学べる!!

 憲政史家であり日本の歴史や憲法について精力的に発信している倉山満さんの『日本一やさしい天皇の講座』を読みました。

 

学校では習わない、ニュースやメディアも教えてくれないことばかりで、目からウロコでした。

 

でも日本人としては知っておきたいことがたくさん書いてあったので、この本について紹介します。

 

 

1.日本は立憲君主制

 

一般の認識としては、日本が立憲君主制(君主は君臨すれども統治せず)になったのは第二次世界大戦後にGHQの改革のもとでだと思われています。

 

ところが、明治期の日本も立憲君主制だったというのです。

 

これは意外でした。

 

大日本帝国憲法の下では、主権は天皇にあるから全て天皇が決定していたのではないかと思いますよね。

 

2.ウォルターバジョットの考え

 

ウォルターバジョットというイギリスの学者が提唱した立憲君主の権利には

警告する権利

激励する権利

相談を受ける権利

の3つがあります。

 

つまり、日本の天皇はこの権利を持っていた、そして明治期にはこれぐらいの権限しかなかったわけです。

 

鎌倉時代以降、政治は武士が行うようになり、江戸時代には禁中並公家諸法度が定められていましたが、それでもこれら3つの権利を行使した光格天皇という人もいました。

 

一般的には西洋の文化を取り入れて日本が近代化したとされていますが、もともとの日本にも立憲君主という考え方が根付いていたようです。

 

3.天皇家が続いていくために

 

天皇家は存続の危機に立たされています。

 

その中で女系天皇を認めるのか、女帝を認めるのかなどの議論があります。

 

女系天皇というのは母方をたどっていくと天皇にいきつくのですが、これはつまり王朝交代を意味します。

 

例えばイギリス王室は女系を認めているので王朝交代が起きています。

 

ところが、日本はずっと男系で天皇位を引き継いできたため、これが皇室の伝統となっています。

 

よって、容易に女系を認めろということは、今までの1000年以上続いてきた伝統の重みを放棄することなのです。

 

この事実を知ると、いかに日本の皇室というのが稀有な存在なのかが分かります。

 

そして、容易に女系天皇を認めようなんてことは言えなくなりますね。

 

この本では、皇室存続の危機にあたっての解決策も示されています。

 

4.まとめ

 

この本には、本来は日本人として知っておくべきであるような内容がたくさん書かれています。

 

しかし、誰も教えてくれません、、

 

自分で本から学ぶしかないのです。

 

平成も終わろうとしている今、日本の皇室のことを考え理解する良いきっかけになりました。

 

 

日本一やさしい天皇の講座 (扶桑社新書)

日本一やさしい天皇の講座 (扶桑社新書)

 

 

 

運慶展がすごく良かったので感想を書いておきます!!

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東京の国立博物館で運慶展を観てきました。

 

全国に散らばっている運慶の作品のほとんどが一堂に会するということで、かなりレアな展覧会になっていました。

 

今回はその運慶展を観に行った感想を書いていきます。

 

 

1.構成

 

運慶展は第1章と第2章に分かれていました。

 

第1章では運慶の父親であり師匠の康慶の作品と若き頃の運慶の作品が展示されていました。

 

第2章では壮年期の運慶の作品とその後の慶派の作品が展示されていました。

 

この構成も見事ですよね。

 

運慶の成長と慶派の変遷を感じることができる構成になっています。

 

2.教科書に載っているあの作品も

 

学校で習う運慶の作品で一番有名なのは東大寺南大門の金剛力士像でしょうか。

 

さすがにそれは持って来られないのですが、他にも教科書に載っている作品として、重源上人坐像とか、無著•世親(むちゃく•せしん)像とかが展示されていました。

 

3.迫力満点の慶派の世界

 

慶派の作品はとにかく筋骨隆々、表情豊かです。

 

目に真珠を埋め込んでいるため、眼力があります。

 

大迫力の四天王像など、見所満点でした。

 

やはり本物の良さを感じます。

 

また大抵の作品を360度各方向から観られたのも良かったです。

 

これは展覧会ならではの工夫でありメリットですよね。

 

4.印象に残った作品

 

私の印象に残った作品は二つあります。

 

一つ目は、運慶作の聖観音像です。

 

仏像には珍しくとても彩色豊かな作品です。

 

これは源頼朝の三回忌に合わせて造られたものですが、源頼朝の等身大の高さらしいのです。

 

この像を見ると「あー、頼朝ってこれぐらいの大きさだったんだー」と感じます。

 

またX線撮影をした結果、頭部に小箱が針金で結びつけられていて、その中には頼朝の頭髪と歯が納められているとか。

 

これはすごくロマンのある話ですよね。

 

普段は愛知県の瀧山寺で見られます。

 

 もう一つは、運慶の息子、湛慶の作品である毘沙門天立像とその脇に配置された吉祥天と善膩師童子(ぜんにしどうじ)の像です。

 

これは毘沙門天一家なのですが、かっこいいお父さんである毘沙門天と、そのお父さんに憧れる善膩師童子、その様子を微笑ましく見守るお母さんの吉祥天という家族愛を私は感じました。

 

すごく心温まる作品で目が奪われます。

 

しかも毘沙門天は欠損しており、片腕がないという。

 

ミロのヴィーナスと同じで、片腕がないからこそ逆に良いですよね。

 

普段は高知県雪蹊寺で見られます。

 

 5.おすすめの本

 

私はこの本で予習していきました。

 

運慶の作品がリストアップされており、きちんと一つ一つに解説が載っています。

 

残念ながら展覧会は終わってしまいましたが、運慶の作品について学びたい人にはオススメです。

 

芸術新潮 2017年 10 月号

芸術新潮 2017年 10 月号

 

 

 

秋田に漂着した北朝鮮籍の船が行方不明になってしまったのは、なかなかの不祥事だと思う

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2017年11月、秋田県由利本荘市北朝鮮籍の漁船が漂着していたのが見つかったようだ。

 

乗組員たちは保護されたようだが、つないでおいた船が流されてしまったらしい。

 

このご時世になんということか。

 

 

1.北朝鮮の船が日本に来るという恐ろしさ

 

北朝鮮から日本に、こんなに簡単に来られるということに驚きを隠せない。

 

今回はたまたま漁船だったから良いものの、、、

 

工作船がやってくる可能性も十分にあるわけで。

 

しかも、今回の件は地元の人が岸辺で見つけて通報したという話だが、もし見つかっていなければそのまま日本社会に入り込むこともできるでしょう。

 

今後工作員が送り込むにあたっての日本の対応を調べている可能性もあります。

 

2.船は貴重な史料だろう

 

北朝鮮については、現実として脅威があるのに情報が少なすぎますよね。

 

そんな中で、今回漂着した船は現在の北朝鮮を知る貴重な史料ともなり得たのに、なくしてしまうとは。

 

本当に24時間体制で見張っていたのでしょうか。

 

歴史上、あるいは現代の政治でもけっこう大きなミスがありますが、(消えた年金とかまさにそうですよね)そういうのに匹敵するぐらいのミスではないでしょうか。

 

もっと危機感と責任感を持ってもらいたいものです。

 

3.消えたことにより邪推が膨らむ

 

船が消えてしまったことで、いろいろと邪推ができそうです。

 

例えば、既に日本に潜り込んでいる北朝鮮工作員がやったのではないかとか。

 

いずれにせよ、こういう甘い体制では本当の有事の際にきちんと対応できるのかとても心配になりますので、油断なく警戒してもらいたいと思います。

 

4.12月には金正日の命日もある

 

来月12月には金正日の命日もあります。

 

その日に向けて北朝鮮が何らかのアクションを起こす可能性も否めないでしょう。

 

私はしばらくまたミサイルを気にして過ごす日になりそうです。

 

 

茂木誠『イエスキリストと神武天皇』を読んで宗教について学んだ

私が発売を楽しみにしていた本です。

 

題名からもう異彩を放っていますよね。

 

中身はキリスト教についてだけでなく、キリスト教のもとになったユダヤ教や古代インドの哲学や仏教について、そして日本古来の宗教である神道について書かれてあります。

 

今回は、予備校の世界史講師である茂木誠さんが執筆された『イエスキリストと神武天皇』についての書評を書いていきます。

 

 

1.仏教について

 

日本の仏教は特殊です。

 

本来のインド仏教の思想では輪廻があり、魂はぐるぐると廻っていくから墓なんて作らないのですが、日本の仏教では墓を作ります。

 

仏教が日本に伝わる過程で考え方がどのように変化していったのでしょうか。

 

そういうことが書いてあります。

 

また、仏教の思想面についてかなり掘り下げられています。

 

般若心経を覚えている人も多いと思いますが、その意味も一つ一つ区切って述べられています。

 

釈迦が思い至った悟りの境地について、この本で学ぶことができますよ。

 

2. 古代インド哲学

 

同じくインドで生まれた哲学について、ヒンドゥー教聖典を基に解説しています。

 

実はインド哲学の影響を受けた著名人は多く、例えば19世紀ドイツの哲学者ショーペンハウアーや、インド独立の父であるガンジーが有名です。

 

普段馴染みのないインド哲学ですが、この本でサクッと学ぶことができますよ。

 

 3.日本神話について

 

現代は神話教育というのがなされていません。

 

日本神話について学校では教わらないので、子どもの時に神話を物語として読んだという人以外は知らないまま過ごしていることでしょう。

 

これは非常にもったいない。

 

神話というのは古代の日本人の精神が現れたものですから、歴史を学ぶ上でとても大切なものです。

 

神話には基になった歴史的事実があるのです。

 

この本では日本神話についても学べます。

 

さらに、初代天皇である神武天皇が実在したのかという議論にも踏み込んでいます。

 

日本神話に興味があるという人も、入門編として読んでみることをオススメします。

 

4.まとめ

 

世界の宗教について、これだけ網羅的に書いてある本は珍しいですね。

 

特に日本神話についても記述されているのが個人的には興味をそそりました。

 

興味が湧いた方はぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

教科書では教えてくれない イエス・キリストと神武天皇  茂木誠が世界の五大宗教を講義する (Knock the Knowing)

教科書では教えてくれない イエス・キリストと神武天皇 茂木誠が世界の五大宗教を講義する (Knock the Knowing)

 

 インド哲学については小説でも学べます。

 

こちらもオススメです。

 

 

イモータル (中公文庫)

イモータル (中公文庫)

 

 

 

希望の党、都民ファーストの会は建武の新政!?

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衆議院選、今回はいつにも増して盛り上がっています。

 

そんな中でふと思ったことがあります。

 

希望の党及び都民ファーストの会の現在の様子は鎌倉幕府崩壊後の建武の新政に近いのではないかと。

 

建武の新政とは、後醍醐天皇鎌倉幕府倒幕後、自らが中心となって新しい政治を始めた出来事です。

 

ただ、それまでの武家社会の慣習やしきたりを無視したり、倒幕の際に自分に付き従ってくれた武士を軽んじたりしたため、早くも足利尊氏に見限られました。

 

今回は希望の党及び都民ファーストの会建武の新政と似ているということについて書いていきます。

 

1.後醍醐天皇に付き従ったファーストペンギン

 

さて、後醍醐天皇を助けたファーストペンギンは誰かと言えば、楠木正成であり新田義貞であり足利尊氏でしょう。

 

このうち、建武の新政をも見限り飛び出したのが、足利尊氏

 

最後まで後醍醐天皇に付き従ったのが、楠木正成新田義貞です。

 

2.小池百合子氏の側近になぞらえると

 

都民ファーストの会でも意思決定がブラックボックスだということで、真っ先に小池百合子都知事を支えた功労者の音喜多都議と上田都議は都民ファーストの会を飛び出しました。

 

一方、同じく当初から小池百合子氏を支えた若狭勝さんは今でも小池さんの側に残っています。

 

果たして今後どうなっていくのでしょうか。

 

どちらの選択が正しかったのかは、今後の国政、都政を見ていく中で建武の新政のように評価が決まるでしょう。

 

ちなみに、史実では建武の新政を飛び出した足利尊氏が新しい天皇をたて、自身は征夷大将軍に任命され室町幕府を開いたのは周知の通りです。

 

もしかすると、飛び出した音喜多都議や上田都議が新たな人物を立て、都政あるいは国政で存在感を発揮することもあるかもしれません。

【ユーチューバー】STスタジオが新メンバーを加え賑やかになった!!

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ユーチューバーのSTスタジオといえば、ドッキリ系の動画をたくさん上げていることで有名です。

 

元メンバーとの確執も発覚し、しばらくはコメント欄を書き込めないようにしたり、評価欄を隠したりということがありましたが、元メンバーとの和解動画も上がり、新メンバーも加え心機一転という感じです。

 

今回は新生STスタジオについて書いていきます。

 

 

1.元メンバーとの確執

 

昨年の12月頃に、STスタジオから人気メンバーのわきをとオナブタが抜けることになりました。

 

しばらくは沈黙していたわきをとオナブタでしたが、今年の4月によさこいバンキッシュ

というチャンネルを作り活動を再開。

 

怒涛の勢いでチャンネル登録者数が伸びています。

 

そして、後になぜSTスタジオを辞めたのかの理由を発表しました。

 

どうやら動画の編集を寝る暇も惜しんでやっていたのにも関わらず、もらえたお金が月に10000円だったからのようです。

 

これでは生活ができないということで辞めたようです。

 

この事実が明らかになり、STスタジオのチャンネルが炎上しましたが、もう当事者同士の和解の動画が上がりましたので、外野がゴチャゴチャ言うことではありません。

 

2.新メンバー

 

さて、そんなSTスタジオでしたが、先日新メンバーを三人も加えるという発表がありました。

 

加わったメンバーは大方の予想通り、今までも友達として動画に出ていた人たちでした。

 

昔からの友達のようなので、気心知れた仲だからこそ生みだせる掛け合いに注目です。

 

みんなノリの良さそうな賑やかな感じの人なので、今後のSTスタジオはさらに伸びていくのではないかと思われます。

 

3.STスタジオの魅力

 

STスタジオの魅力は何といっても賑やかなわちゃわちゃした感じにあると思います。

 

新メンバーが入ることによって賑やかさは何倍にもなり、単純に人数が多くなったことでできる企画も増えますから、ますます面白くなりそうです。

 

そして、現在、早速ドッキリの動画がいくつも上がっています。

 

まるで友達の家で自分も一緒に騒いでいるかのような気分になれます。

 

見ているだけで笑顔になる、楽しめるような動画を見たい方はぜひSTスタジオの動画を見てみることをオススメします。

 

4.ホラーナイトSTスタジオ

 

STスタジオのメンバーのうち、4人が住んでいる家がなんと心霊現象多発のようです。

 

変な音声が入ったりするそうです。

 

コメント欄でも霊感のある人から「実際に霊が見える、危ないですよ」などのコメントが書かれています。

 

一時期テレビでも流行った心霊系ですが、まさかSTスタジオでも見ることができるとは。

 

けど、結構ヤバめなので動画のネタにしつつも、もうすぐ引っ越すかもしれないそうです。

 

心霊系動画が見たい方は見てみてはいかがでしょうか。